【DIC】社員食堂、テレワーク…彩りと快適さが共存する健康経営を実現する職場

「Color & Comfort」をブランドスローガンに掲げ、世界トップシェアの有機顔料などをはじめ、化学で彩りと快適を提案するDIC株式会社さん。1908年創業の伝統ある会社でもあります。

今回は2018年にホワイト500に認定されたDICさんに、働きやすい職場づくりへの取り組みについてお話をうかがいました。

【お話いただいた人】DIC株式会社 総務人事部 地木楽輝明さん、鳥羽真由美さん

数々の世界トップシェアを誇る化学メーカー

地木楽さん:DICは印刷インキ、有機顔料、PPSコンパウンドで世界トップシェアの化学メーカーです。例えば、化粧品用顔料やスマートフォンの防水両面粘着テープを作っています。

ーー意外と身近な存在!領域も幅広いですね。

地木楽さん:ありがとうございます。身近な存在でいうと、当社のCMに出ていただいている吉岡里帆さんの影響も大きいと思っています。

鳥羽さん:会社説明会で吉岡さんのクリアファイルを置くと、「会社パンフレットは要らないでしょう」という人まで持って行ってくれたりします。笑

ーー吉岡里帆さんファンにとっても身近な存在なのかもしれませんね。笑

欠かせない地域とのつながり

鳥羽さん:身近に感じていただきたいという点で、欠かせないのが工場のある地域の住民の方々とのつながりです。

地木楽さん:工場では火災や粉塵爆発といったリスクもゼロではありません。安全第一が当社の基本スタンスですので、地域に対して情報開示を行ったり、交流する場を設けることで、地域に根差して共存していければと考えています。

ーー具体的にどんな地域活動を行っていますか?

鳥羽さん:一例として、工場で毎年夏祭りを開催しています。毎年、ものすごい数の近隣住民の方々が来てくださり、盆踊りや夜店を楽しんでいただいています。

ーー素敵な取り組みですね。

鳥羽さん:夏になると、近隣の方からも「今年はいつやるんですか?」というお電話をいただくことがあったりして。

地木楽さん:「あの工場、何をやっているのかわからない」では、地域住民の方の理解も進まないですし、共存だって難しいですよね。こういった夏祭りなどを通じて、工場に実際に足を運んでいただき、ご自身の体験としても当社を身近に感じてもらえると嬉しいですね。

ーーポジティブな交流が生まれる取り組みは欠かせませんね。

ホワイト500に関する取り組み

ーーホワイト500の認証にあたりどんな取り組みを行いましたか?

地木楽さん:実は、ホワイト500の認証にあたり、何か新たに始めたということはないんです。

ーー健康経営に関して、以前から取り組んでいらしたんですね。

鳥羽さん:経営理念の明文化や情報開示はもとより、各事業所での健康に関する取り組みを集約してみたら、思っていた以上に各事業所の社員が自主的に進めていました。

地木楽さん:ですので、ホワイト500を通じて当社のこれまでの取り組みがステークホールダーに伝わり、採用面でも少しでもメリットになれば良いですね。

ーー実際、健康経営の取り組みが採用活動にどう影響しましたか?

地木楽さん:入社を希望するご本人より、親御さんの方が関心を持っているという話はよく聞きますね。「健康経営に熱心な会社なら安心」という印象があるようで、働きやすさのPRになっていると感じています。

地木楽さん:各事業所からも「健康経営に関する施策をやりたい」という声が今後出てくると思いますので、本社主導でもやっていきたいと思っています。

ーーメンタルヘルスに関しては、セルフケアの啓発のハンドブックがありますね。

鳥羽さん:そうですね。ハンドブックの監修はメンタルヘルス分野の産業医に依頼して作成しています。また、相談窓口も社内・社外に設置しているので、従業員だけではなく派遣社員も含め、当社で働く皆さんが安心して活用できるように広めています。

ーー派遣社員も含めてというのは心強いですね。

鳥羽さん:当社グループで働く社員の皆さんが不調にならない環境作りには、かなり前から注力しています。

ーーこれまでの取り組みを振り返って、今後力を入れたい部分はありますか?

地木楽さん:ホワイト500取得に関しては、先ほどもありましたとおり、全国の各事業所が独自にやってきたものを積み上げた結果です。一方で、会社全体が一体となった取り組みがちょっと少ないかなと。

「各事業所がちゃんと判断してできている」とも言えるのですが、健康経営や働き方に関心が集まる中、全社共通の取り組みを推進することで、方向性が明確になりますし、社会への発信もしやすくなると考えています。

ただ、当社グループの人数も多いこともあり、全社的に同じようなレベルで包括的に取り組みを進めることに苦労しているのが本音です。

ーー全社的な取り組みのアイデアにはどんなものがありますか?

地木楽さん:そうですね…。今思いついたことですが、当社の最上階に「Irodori Café」という社員食堂があって、そこの健康メニューを全国の事業所に展開して、グループ全員で同じものを食べるというのも一つだと思います。

ーー「同じ釜の飯」ってことですね!

地木楽さん:全国各地に事業所がありますし、それぞれ独自の工夫もあると思うので、「今日のオススメは〇〇事業所のメニューです」といった取り組みができたら、グループとしての一体感も増して良いかなと。

ーーご当地メニューとかあると面白そうですね。

地木楽さん:それが月に1回でもできたら面白いですよね。カジュアルに楽しんだ結果、健康になれるのであれば理想ですし。嫌々取り組んで健康になっても、ありがたみがないですよね。

ーー嫌々取り組む時点で、メンタル的に健康とは言えないですもんね。

健康メニューが充実!Irodori Café

ーーIrodori Caféについて詳しく教えてください。

鳥羽さん:定期健康診断の結果をもとに、管理栄養士さんをはじめ、専門家の方が健康メニューを作っています。全体の傾向を見て、「ここを改善したい」といった課題を出すなどして年間テーマを決めています。例えば、高血圧対策で「減塩メニューを美味しく食べましょう」とか。

ーー健診結果をもとにメニューが作られるんですね。

鳥羽さん:そうですね。ただ、やらされ感では続きませんので、健康メニューを通じて「気がついたら健康になっている」という実感があれば、取り組みやすいし受け入れやすいのかなと感じています。

ーー実際にどれくらいの方が利用されていますか?

鳥羽さん:1日900食くらいですね。本社ビルでは約1300人が働いているので、7割の社員が利用していることになります。営業で社外に出ている社員も多いので、在館している人はほとんど…。

ーーかなり高い利用率ですね。

鳥羽さん:ランチを食べるだけではなくて、簡単な打ち合わせは「コーヒー飲みながらやりましょうよ」という感じで利用することもあります。

地木楽さん:ちなみに社長や副社長も時々見かけます。隣に社長が座っているなんてこともありますよ

鳥羽さん:席が空くのを待つ社長もたまに見かけます。笑

ーー社長との距離の近さを感じられるのもいいですね。

鳥羽さん:すごくフランクな方ですよ。本社でファミリーデーという社員の家族を会社に招いたイベントを開催したときも、社員の子どもたちと名刺交換会をしていただきました。

ーーファミリーデーはどんな感じなんですか? 

鳥羽さん:子ども向けには「理科実験教室」などの催しをやっています。例えば、「これを混ぜたら液体の色が変わったよ」とか「この色とこの色を混ぜたらこんな反応があるね」みたいなこと体験してもらって、化学を好きになってもらえればと。

地木楽さん:あとは海外の拠点とテレビ会議システムを使って、海外のグループ会社社員と会話をしてみたり。

ーー人に見せたい会社って良いですよね。働いている側にとっても。

鳥羽さん:そうですね。自分があまり楽しめずに働いているようなところでは、家族を連れて来たいとは思わないでしょうし。

地木楽さん:ご家族の理解が深まることによって仕事に専念できれば、そこから健康にもつながっていくこともあると思います。

給料支給日も定時退社デー

ーーご自身の健康の取り組みはいかがですか?

鳥羽さん:今年は健保(健康保険組合)のウォーキングイベントに参加しました。上位者は表彰してもらえると聞いて、万歩計をつけて毎日の歩数を1か月間、記録したんですけど全然ダメでした。笑

地木楽さん:私は健康のために何か特別なことをやるわけではないですが、朝晩の犬の散歩などで1日12000歩くらいは歩いています。

「アレやらなきゃコレやらなきゃ」というよりも、自分の生活習慣の中で自然とできているのが理想だと思っています。

ーーそういう意味でもワークライフバランスも大切ですね。

地木楽さん:そうですね。当社は全事業所共通で「定時退社デー」を毎週水曜日と給料支給日に設けています。

ーー給料の支給日も。面白いですね。

鳥羽さん:水曜日に1回ブレイクがあると、仕事へのメリハリが出てくる実感はありますし、定時退社デーは全体的にもうまく機能していると思います。

ーー働きやすい環境づくりで他にどんな取り組みがありますか?

地木楽さん:テレワークの推進がありますね。現状(※2018年12月時点)は週2回までテレワークOKとなっています。

これからの展望

ーー健康経営をはじめ、働きやすい職場づくりの今後について教えてください。

地木楽さん:常に新しい取り組みにチャレンジしていきたいと思っています。新しい取り組みがないと、社員の方も飽きてきたり、モチベーションも上がりませんしね。

一部の事業所では既に取り組んでいますが、健康診断を活用した生活習慣病の一次予防に注力していきたいと考えています。

ーー地木楽さん、鳥羽さん、ありがとうございました!

【お話いただいた人】

DIC株式会社 総務人事部 地木楽輝明さん 鳥羽真由美さん

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