従業員満足度が高い日本企業10選!共通点や業績との関連は?

社員(元社員含む)による口コミを集めた大手情報サイト「vorkers」は、毎年「働きがいのある企業AWARD」として、「待遇面の満足度」「社員の士気」「人事評価の適正感」「法令順守意識」「風通しのよさ」など8項目の点数を総合的に評価した点数をランキング形式で発表しています。

この結果は従業員満足度と近しいものであると考えられますので、総合上位企業および比較的に定着率・従業員満足度が低いといわれるサービス業の上位企業から10社をピックアップし解説していきます。

従業員満足度が高い日本企業10選

① 「株式会社セールスフォース・ドットコム」

CRM(顧客関係管理)で世界シェアNo.1を誇る外資系のセールスフォース・ドットコム社は「働きがいがある企業ランキング2018」で1位を獲得しました。

同社の評価は全体的に高く、8項目中7項目が5段階評価の4.0評価以上でした。

特に評価が高かったのは、

「待遇面の満足度」

「人事評価の適正感」

「社員の士気」

となっており、4.7~4.8評価をマーク。

逆に最も評価が低かったのは「人材の長期育成」で、評価は3.5評価と最高値とは1.3の乖離がありました。

また、同社が発表した2018年度第3四半期決算では売上高が前年同期比26%増、業績は創業以来右肩上がりで推移しています。

② 「サントリーホールディングス株式会社」

洋酒・ビール・清涼飲料水の製造販売の他、食品や健康食品事業をグループで展開するサントリーホールディングス株式会社は、「働きがいがある企業ランキング2018」で2位を獲得しました。

特に評価が高かったのは「待遇面の満足度」で4.7評価、次は「法令順守意識」で4.6評価をマーク。

低値では「人事評価の適正感」が3.7評価、「人材の長期育成」で4.0評価となっています。

乖離は1.0と比較的高値で安定している印象です。

サントリーホールディングスの業績は2015年から2016年にかけて売上高の落ち込みが弱化なったものの、飲料大手3社では最も好調に推移しており、最大手の名にふさわしい業績を続けているといえます。

③ 「プロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン株式会社(P&G)

外資系消費財メーカーのP&Gが第3位にランクインしました。

社員の評価は8項目中6項目が4.5評価以上と非常に高値で安定しており、最も評価が高かったのは「法令順守意識」で4.9評価を誇ります。

しかし、1位のセールスフォース・ドットコム社と同様、「人材の長期育成」の評価が3.6と最も低く、乖離が1.3となっています。

P&G社が発表した2019Q1(2018年7月~9月期)では、1株利益、売上高とも予想を上回り、下方修正が見込まれていた通期予想も据え置きとなっています。

ここ数年は元気のなかった業績にも一筋の光明が差してきた様子です。

④ 「伊藤忠商事株式会社」

4位は伊藤忠商事株式会社がランクイン。

同社の評価の特徴は全体的なバランスの良さで、最高値の「待遇面の満足度」で4.7評価最低値の「人事評価の適正感」で3.9評価と乖離は0.8となっています。

⑤ 「三井物産株式会社」

5位の三井物産株式会社は最高値の「法令順守意識」が4.7評価。

最低値の「人事評価の適正感」が3.0評価と乖離が1.7もありますが、それ以外の項目は4.0前後で安定しています。

ここまでが「働きがいのある企業2018」トップ5ですが、外資系2社と国内系3社で異なった傾向があるのが興味深い所です。

続いて、同じく「vorkers」が発表した、サービス業界で「顧客満足につながる社員満足ランキング」上位企業です。

⑥ 「株式会社Plan・Do・See」

サービス業の満足度1位にランクインしたのは、飲食業やホテル、ウェディング業などを展開する株式会社Plan・Do・Seeです。

右肩上がりの業績を上げ続けている同社の社員評価の内訳をみると、最低値の「待遇面の満足度」「法令順守意識」で2.5評価と総合トップ5企業の最低値と比較するとかなりの低値のように感じます。

しかし、最高値「社員の士気」で4.9評価、「社員の相互尊重」で4.8評価、「20代成長環境」でも4.7評価と、社員の熱量を感じ取る事が出来る数値です。

同社にはやる気を引き出す評価制度や相互を認め合う文化があり、動機付け要因を重視したモチベーション管理がなされていることが伺えます。

⑦ 「株式会社リクルートゼクシィなび」

サービス業界2位は結婚式場紹介などのサイト運営や婚活・保険業などを展開する株式会社リクルートゼクシィなびでした。

同社の社員評価は高値から「社員の相互尊重」の4.5評価、「社員の士気」の4.4評価、「法令順守意識」の4.3評価と続いています。

低値では「待遇面の満足度」が1.9評価と突出して低くなっています。評価の傾向は1位のPlan・Do・See社と類似していますが、リクルートグループの一員であることからか「法令順守意識」の評価が相対的に高いのが特徴です。

業績はブライダル業界に頭打ち感がある中、ゼクシィという圧倒的認知度を誇るフォーマットを持ち、婚活や保険など時代の潮流に乗った事業展開を進めるなど、好調を維持しているようです。

⑧ 「株式会社オリエンタルランド」

3位は東京ディズニーリゾートなどを運営する株式会社オリエンタルランドがランクインしました。

同社の社員評価は、「法令順守意識」が4.8評価と最も高く、有給消化率も80%以上と福利厚生の充実度がうかがえます。

また、「社員の相互尊重」も4.3評価と高評価で、全項目を通じて突出して低値がありませんので経営陣と社員・スタッフが目標を共有し、安定した経営状態であることがうかがえます。

業績面は2015年度からほぼ横ばいですが、2003年当時と比較すると売上高でおよそ1.5倍、営業利益では2倍以上の伸びを見せています。

⑨ 「アイ・ケイ・ケイ株式会社」

佐賀県に本店を置き、挙式・披露宴の企画・運営といったサービスを展開するアイ・ケイ・ケイ株式会社が、4位にランクインしました。

同社の社員評価は8項目中6項目で4.0評価以上、4項目で4.5評価以上をマークしており、最高値は「社員の士気」で4.8評価、続いて「20代成長環境」「法令順守意識」が4.7評価と続きます。

360度評価導入による評価の適正化や女性の働きやすさなど労働環境面の整備が進んでおり、有給消化率も50%以上と企業規模・業態を考えると働きやすさという点では傑出しているといえます。

業績面では2017年度にいったん減益に転じたものの、7期連続増収と好調で推移しています。

⑩ 「スターバックスコーヒージャパン株式会社」

大手コーヒーチェーンのスターバックスコーヒージャパン株式会社が5位にランクインしました。

同社の社員評価は高値から「社員の相互尊重」が4.6評価、「法令順守意識」が4.5評価、「社員の士気」が4.3評価となっています。

最低値は「待遇面の満足度」で2.7評価となっていますが、全体的に評価のバランスが取れており、企業規模の大きさと安定した運営状況がうかがえます。

まとめ

サービス業全体では「待遇面の満足度」「法令順守意識」が全体的に低評価の傾向にありますが、

「顧客満足につながる社員満足ランキング」トップ5にランクインした企業の多くは「法令順守意識」が4.0評価以上と高値

でした。

また、総合トップ5社と比較して相対的に「社員の士気」が高値である傾向にあり、労働環境の整備だけでなく、モチベーション管理ができている企業が上位にランクインしていることがうかがえます。

業績面では総合トップ5社・サービス業トップ5社ともにおおむね好調で、従業員満足度と業績はある程度の相関性を持っているといえるのではないでしょうか。

植前 健太郎

産業カウンセラー 国家資格キャリアコンサルタント

飲食・流通業界出身。企業・自治体・学校と幅広い領域にてキャリアサポートを行う。

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