ストレスチェックで高ストレス者の割合や全国平均は?15のストレス要因を紹介

ストレスチェックを実施した際の高ストレス者の割合はどれくらいなのでしょうか?

全国平均はどれくらい?

高ストレス者が多い職場や業種ってあるの…?

ここでは、そんなの疑問にお答えしつつ、今すぐはじめたい3つの職場環境改善ポイントをお伝えします。

>>ストレスチェックまとめ!準備から高ストレス者対応まで【産業保健師が解説】

高ストレス者の割合、全国平均は?

職業性ストレス簡易調査票を用いて、厚生労働省のマニュアルに基づいて高ストレス者を決めると、だいたい10%の方が高ストレス者となると言われています。

しかし、こちらはあくまでも平均であり、職種や事業場(会社)によってその割合は変わってきます。

ストレスチェックの結果、何点以上を高ストレス者とするかという基準は、事業場ごとに設けることができます(各事業場の衛生委員会で決定します)。

なかなか判断が難しいところですので、一度ストレスチェックを実施してみて、高ストレス者の割合を確認してから、翌年の基準を決定したり、見直したりしてもよいかもしれません。

ちなみに、厚労省の調査研究*によると、調査対象者2481名中、ストレスチェックの受験率は91%で、その受験者の14%が高ストレス者であったとの報告があります。

1割強が高ストレス者であるということがわかりますね。

さらに、この高ストレス者のうち医師面接の実施は17%といわれていますので、残りの方は、高ストレス者でありながら、面接指導までは実施されていないという結果となっています。

そして、職場環境改善の経験は6%という数値でした。職場環境改善まで行わないと、高ストレス者の割合を減らしていくのは難しいのではないかと思います。

*厚生労働省厚生労働科学研究費補助金 労働安全衛生総合研究事業「ストレスチェック制度による労働者のメンタルヘルス不調の予防と職場環境改善効果に関する研究―平成28年度総括・分担研究報告書」

高ストレス者が出やすい職場・勤務形態15のチェックリスト

・労働時間が長い

・不規則勤務である

・拘束時間が長い

・交替制勤務が多い

・深夜勤務が多い

・出張が多い

・温度環境が良くない(寒すぎる、暑すぎるなど)

・騒音が大きい

・自分または他人に対して危険度が高い

・過大なノルマがある

・達成期限が短く限られている

・トラブル・紛争処理業務

・困難な新規立て直し業務

・人間関係のストレスが多い

・周囲の支援がない

高ストレス者が多い業種・職種は?

上記のチェックリストような業務や環境になりやすいといった観点から、

・医療、福祉業界

・飲食業界

・営業職

などは、一般的に高ストレス者が多い傾向がみられるともいわれています。

しかし、業種や職種にかかわらず、労働者にとって「働きやすい環境」を作っていくことが大切です。

業務上、夜勤が必要な仕事もありますし、それが社会にとって非常に大事な役割を果たしていることもあるでしょう。

夜勤自体をなくすことはできなくても、

・家庭と仕事の両立はできているのか

・深夜勤務が続いていないか

・睡眠時間がしっかりとれているか

・上司をはじめ周囲のサポートは適切か

といったところをケアしたり、改善していくことはできると思います。

上にあげた15個のストレス要因が多い職場ほど、高ストレス者の出る割合は高くなりますので、ひとつでも減らしていけるとよいですね。

高ストレス者を出さないために

1)睡眠時間の確保

睡眠時間とうつの相関関係は良くいわれることです。

睡眠時間をしっかりと確保することが、高ストレス者が出にくい職場とするための大事なポイントのひとつです。

そのためには、不規則勤務であっても、次の勤務時間までの間にしっかりと休める時間をとるようにすることなど、「睡眠」が確保できるように努めることが大切です。

勤務間インターバル制度

最近、「勤務間インターバル制度」といって、前日の終業時間から翌日の始業開始まで、一定時間を空けることにより、休息時間を確保する勤務体制を取り入れる企業が出てきています。

45時間以上の残業を行わせないように取り組む企業も増えていますが、このようなインターバル制度も積極的に取り入れ、社員1人ひとりにしっかり睡眠を確保させるように努めることも大切だと思います。

2)風通しの良い職場

社内の人間関係も、ストレス度合いに大きく関わる問題です。

コミュニケーションが良くとれ、上司や同僚、部下と気兼ねなく相談でき、頼れる関係であると、高ストレス者は生じにくくなります。

1人ひとりの労働者の声に向き合っていけるような、そんな職場を目指したいものですね。

3)プレッシャーがかかりすぎないこと

過大なノルマがあったり、短く限られた達成期限があるような業務を行っている方は、休みの日でも、休んだ気がしないものです。

このような方の場合、個人に大きな責任や負荷がかかっているケースが多くあります。

まずは誰か1人に責任を押しるつける体制を見直し、個人ではなく職場全体でノルマ達成への取り組みを行うなど、考え方をシフトしていくことが大切です。

また、成果や成績を短期で見るのではなく、もう少し長いスパンで見ることも職場のストレス対策には有効です。

計画どおりにいかない場合は、その都度、上司が部下の相談にのり、一緒に解決策を考えていけるような職場であれば、1人が責任を負いすぎることがなく、のびのびと仕事ができるようになりますね。

人の気持ちや感情は行動に大きく影響しますので、焦りや不安を抱えながら仕事をするより、結果的にはよりよい成果を出せるということも十分に考えられます。

さいごに

高ストレス者を少なくするために、今すぐ皆さんの職場でできることはきっとたくさんあるはずです。

できることから行動を起こしていけるとよいですね。

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後藤美穂

看護師 保健師

NPO法人CNSネットワーク協議会/ほっといい場所ひだまり 代表理事

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