新人看護師が辞めたいと思ったら…3つの解決策を先輩看護師が解説

新人看護師なら、誰もが一度は「辞めたい」という思ったり悩んだりすることってありますよね。

職場に出勤する時…

指導を受けている時…

課題を課せられる時…

など、辞めたい理由が様々な場面に存在します。

私も新人看護師時代は、悩みながら乗り越える方法をインターネット上で何度も探していた記憶があります。

そこで今回は、同じように悩む新人看護師の方に少しでも力になれるように「辞めたい」と思った時にどうすればよいのかについてお伝えします。

そもそも新人看護師の離職率は?

2017年4月に看護協会が2016年度の常勤・新卒の離職率についてのデータを発表しました。

そのデータによると、新卒の離職率は7.8%でした。

なお7年前のデータによると、10人に1人が辞めるという10%を超えた結果であったので、それと比べると離職率は徐々に落ち着いてきている印象と言えます。

また、調査によると大きな病院よりも小規模の病院での離職率が高いということです。

こういったデータからも、同じ時期に同期で入った同僚が1年以内に辞めてしまうケースを少なからず目の当たりにした人もいるのではないかと思います。

辞める側も残る側もどちらも寂しい思いや複雑な思いをしてしまうと思いますし、できれば同期の力を合わせて一緒に成長していきたいものですね。

ですが、仲間のために自分を無理してまで続ける必要はないと思うので、「辞めたい」という状況について一緒に可能性のある解決策について考えていきましょう。

私が新人看護師時代に辞めたいと思ったとき①

そもそも、新人看護師が「辞めたい」と思う気持ちはどこから来ているのでしょうか?

患者の命が関わる責任の重さ

辞めたいと思う気持ちや理由は人それぞれですが、共通する部分もあると思います。それが、新人として初めて感じる「責任の重さ」ではないではないかと思います。

看護学生の頃とは違い、指導などのフォローがあったとしても自分で行うものに対して、患者の命が関わってくる責任の重さを身にしみますね。

そのため、患者の命には直結しないインシデントであっても、「失敗」と認識してしまうのだと思います。

また、その「失敗」と思い込むことにより、看護師に向いていないのではないかと思うようになり、次第に必要とされていないのではないかと考えてしまい、結果「辞めたい」と思うのが、私が新人看護師の頃に経験した「辞めたい」と思った流れです。

新人看護師時代の「辞めたい」をどう乗り越えたか?

おそらく上記のような経験をされている方がいるかと思いますが、ここからどうやって気持ちを切り替えたかというところもお伝えします。

同僚や先輩に話を聞いてもらった

まずは、周りの同僚や先輩に話を聞いてもらうことやアドバイスをもらうことで少しずつ前に向かっていくことができました。

ですが、完全にはこの「辞めたい」という心が重くなるような気持ちはなかなか晴れずにいました。

「失敗」への捉え方を変えた

どう乗り越えていくかは自分次第だと考えて、時間をかけながら思考修正しながら「失敗」だと考えることも少しずつポジティブに変えていくことが大切だと感じました。

仕事上での「失敗」への捉え方をまず変えることで、全ての見方が楽になります。

新人看護師の頃は、全ての仕事をちゃんとできなければいけないものだと考えていた私にとって「失敗」は自分の能力の欠損だと思い込んでおり、常に自分を否定していました。

そのため、学生の頃から医療安全について学んでいたにも関わらず、「誰であっても失敗はするもの」ということを理解していませんでした。

「どんなに経験があっても、誰でも人は失敗するもの」と考えることでいくつかの失敗による「辞めたい」と思う気持ちは少しずつ乗り越えるようになりました。

失敗を恐れず、完璧を求めず、インシデント事故の原因と改善策を常に考えることで自分を否定せずにいることができます。

その中で、起きてしまったインシデントの事象について、次は失敗しないように改善策を考えることが一番重要なのだとも気付きました。

私が新人看護師時代に辞めたいと思ったとき②

行き過ぎた指導や与えられる多くの課題

新人時代に辞めたいと思ったもうひとつは、与えられる多くの課題についてです。

指導を受けることはとてもありがたいことではありますが、通常の勤務と課題に追われて社会人と学生のどちらもしている状況が苦しかったのを覚えています。

確かに熱心な指導により、「ここまでやってこれたのだ」と感じる部分もありました。

限界であればそのまま上司に伝える

行き過ぎる指導や課題は身も心も疲れ果ててしまう結果になるため、限界であれば上司にそのまま伝えても良いと思います。

ただ、指導に関して辞めたいと思った時には、指導する側はちゃんと一人前の看護師になってほしいと願って愛のある指導だと考えて、受けるようにすると、上司への見方も少しずつ変わってくると思います。

私は、そう考えるようにして関わってみることで、辞めたい気持ちから頑張ろうと思う気持ちに変わりました。

私が新人看護師時代に辞めたいと思ったとき③

職場の人間関係

最後にもう一つ、「辞めたい」と思うもうひとつの理由としては、人間関係が原因かもしれませんね。

意地悪な先輩や上司、理不尽な出来事は残念ながら多々あることです。

それに対して、新人看護師は何もできないのが現状で、与えられた仕事を誠実に確実に行なっていくしかない状況も多いと思います。

たとえ、何か失敗をしてしまっても、「新人だからこそ失敗して当たり前」ということをぜひ思い出してくださいね。

先輩や上司の良い部分だけ吸収する

経験上、いやなことをたくさん受けてきた記憶がありますが、それでも上司の良いと思う言動や看護にフォーカスして得られるものは大きいので、良い部分だけを吸収するようにしていました。

新人看護師として所属した職場が必ずしも、初めから自分に合っている職場環境ではないと思います。

ですので、職場で自分に本当に合わない人間関係だと感じたり、自分が考えを変える以前の問題で職場内での問題があれば、転職をすることをおすすめします。

もちろん、新人看護師であっても転職することは可能です。

新人看護師で辞めたい時3つの解決策

①何が原因で辞めたいのかを考える

メリットとしては、一時的な感情による「辞めたい」と思う気持ちで現状を解決するよりも、しっかりと状況に把握して、どの部分で辞めたいと感じたのかを考えていくことの方が解決策としては良いですね。

デメリットとしては、いくら原因を考えたとしても自分で解決できないことはあるはずです。

例えば、人間関係については自分がどうすることもできない場合があるので、原因を考えて把握したところで次の解決策に進むといいですね。

②部署のリーダーである師長に相談する

メリットとしては、部署を守る管理者である師長に相談することで自分の状況を知ってもらえることとなります。

また、師長はスタッフの職場環境を守る立場でもあるため、何かあれば伝える必要もあり、解決策としては良いこと方法と言えます。

デメリットとしては、どの師長もスタッフをケアしているかと言うと残念ながら全ての師長ではありません。

なかには、部署を回すことしか考えていない師長もいたり、スタッフの揉め事には口を出さない師長もいたります。

そのため、必ずしも話すことが解決に繋がることではありません。

ですが、個人的には話すメリットの方が大きいのではないかと考えます。

もし話しても埒のあかない状況であれば、次のステップに進みましょう。

③転職して違う場所で看護師として働く

メリットとしては、やはり新人看護師であっても自分に合った職場環境で働くことが一番ではないでしょうか。

自分にとって悪い環境から離れて転職することで、自分の健康を守ることが出来ます。

自分が健康でなければ、患者への看護はできませんのでまずは自分にとって良い場所であり、合っているものを見つけましょう。

そうすることで新人看護師が思う「辞めたい」と思う回数も少なくなり、「続けたい」と思う気持ちの方が大きくなってくるはずです。

デメリットとしては、新人看護師の転職が良いものなのかと悩むところではないでしょうか。

もしかしたら、新人の間に離職することで「できなかった新人看護師」とレッテルを貼られるかもしれません。

ですが、そのようなことは考えずに「できなくて当たり前の新人看護師」と捉えるようにして、これからちゃんと看護師として続けていく意欲と前向きな気持ちは持ち続けましょう。

お伝えした様々なステップを踏んでみて、転職の道を選んだとしても決して間違いではありません。

新人看護師が辞めた後について考えておくべきこと

新人看護師として不安を抱きながら働き出して、様々な理由で離職しようと考える人も少なくはないと思いますが、辞めた後についてぜひ考えておくべきことがあります。

単に退職するのと、目的を持って退職をするのでは意味が違ってきます。

必ず、辞めた後のことをイメージしてから退職・転職するように心がけましょう。

全く次の目標や目的のないことも悪いことではありませんが、もしあなたが看護師としてこれからも働いていきたいと思うのなら、今後のためにも、自分の看護師という仕事を大切に思うためにも、何に向かっていきたいのかを明確にしてみてくださいね。

私は、転職する際に必ず目標や目的を持って環境を変えきましたが、それによって今後どうしていきたいのかという自分の目指す看護師像が見えてきました。

仕事を「辞めたい」と思う新人看護師であっても、初心の気持ちを忘れずに自分の目指したい看護師像を目指してほしいと思います。

さいごに

新人看護師が辞めたいと思う気持ちは、普通の感情とも言えます。

決して、自分だけが同期のなかで遅れをとっているのではないか、自分はあまり目をかけてもらえない、インシデントは自分のせいだと考えることがあると思いますが、決してネガティブになる必要はありません。

辞めたいと思う理由はそれぞれですが、それを一つ一つ転職も含めて自分で解決していけるように乗り越えていくことで、心も成長していけると思います。

そうすることで、心から看護師という仕事を選んでよかったと思える時が必ず来ます。

何においてもメリットやデメリットは付きものですが、自分次第でポジティブに捉えられることも少なくないはずです。

「辞めたい」気持ちを解決するために伴う行動に勇気は必要ですが、新人看護師で悩んでいるのは一人ではないので安心してくださいね。

村上生

看護師

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