2,3年目で看護師を辞めたい…離職率や先輩看護師から3つのアドバイスとは?

新人看護師1年目を頑張って乗り越えて、ようやく後輩看護師が出来て、先輩の目も少しずつ離れるようになった頃の2、3年目が抱える辞めたいと思う現状についてお力になれるアドバイスを伝えようと思います。

看護師3年目までまだ一人前として見てくれる職場はまだそう多くはないでしょう。

その上、通常の抱える業務以上のことをしたり、後輩と上司の間に挟まれて精神的にも辛い状況も多いことです。

この2、3年の時期をどのように乗り越えていけば良いのかを一緒に考えていくことができたらいいですね。

看護師2,3年目の離職率は?

2014年に日本医療労働組合連合会が発行した看護職員の労働実態調査から、勤続年数ごとのデータによると、

経験年数2、3年目にあたる1〜3年未満の勤続年数は15.9%

でした。

勤続年数が1年未満から30年以上の間で調査されている中、二番目に多い割合です。

この時期の特徴としては、無事に1年目が過ぎて、任せられることも増えてくる時期でもあり、辞めたいけど辞められない現状を抱えているという人が多いのではないのではないでしょうか。

私も2年目のときが、新人時代の次に辞めたいと心の底から思っていた時期でもありました。

看護師経験2、3年目のほとんどの人が、キャリアや職場の様々な理由で辞めたいと願っている一方で、様々な理由で辞めるには至らずにいるのが現状ですね。

また、やはり看護師として3年は続けることを目標としている人も少なくないのではないかと考えます。

看護師2,3年目看護師の取り巻く環境

上記で述べたように、新人看護師とは呼ばれなくなりますが、まだまだ新人看護師としての扱いや教育指導を受けるところが多いです。

また、2、3年目で一人前の看護師として捉えるのも経験の面からも不十分であると考えます。

そのなかで、実際に2、3年目看護師が抱える環境というものはどのような状況なのでしょうか。

一人前の看護師になるための勉強量が多い

まず、2、3年目の状況としては新人教育を受けて1年が経ち、ようやく独り立ちができるようになり、一人前の看護師に向けての経験を得ながら、最も勉強したり吸収できる時期と言えますね。

また、立場としては考えてみると2つの見方があります。

①新たな新人看護師が入ってきたことにより、まだ不十分で未経験なものもあることに対して焦りを感じて余裕がない状況や、または新人に抜かされるのではないかという状況を抱える立場にあること。

②フォローもなくなり、1看護師としてチームの一員となるが、完全に先輩の目が離れることに、より全て一人で行う仕事が不安になること。

分かっているだろうと思っている先輩にある程度信頼を置いてもらえるように根拠を持った看護を行っていかなければならないと思う状況を抱える立場にあること。

そして、この2つの状況だけではなく、看護師2、3年目の時期に課せられる問題として、看護業務以外の委員会などの働きを強いられることが多いですね。

忙しい業務のなか、各委員会でのアンケート作りや結果データ作りなど通常の業務を終えて取り掛かり、遅い時間に帰宅するケースが多いのではないかと思います。

実際に私も2、3年目の時期はこのような現状でした。

また、委員会だけではなく、看護研究も同時進行にしていかなければならないことが多く、課せられ与えられる仕事の量が十分に多い環境であるということがわかりますね。

2,3年目の看護師が辞めたいと感じる背景

上記で2、3年目看護師を取り巻く環境についてお話ししましたが、その環境のなかでどのように辞めたいと感じるのか、その背景について次はお伝えしていきます。

やはり、一番多く占める背景としては後輩からも先輩からも上司からも、全て自分が行うことに対してプレッシャーや期待が大きいのではないかと考えます。

このような背景がなければ、ただ忙しい環境があったとしてもこなしていけることは可能です。

ですが、やはり精神的にしんどくなって辞めたいと感じるのは、プレッシャーや期待、それに応えられなかった時の周りの反応ではないかと考えます。

その反対に辞めたいと思わない状況としては、患者さんと寄り添う時間ではないでしょうか。

患者さんの部屋にいることでなぜか安心感が得られたり、ナースステーションに戻りたくないと思う気持ち、ずっと患者さんとお話ししていたいと思う気持ちは少なからずあると思います。

また、急変やインシデントなどを経験していくことで、どれだけ対応ができたのかなどの評価もつけられる時期でもあり、どんなことにおいてもたくさん評価を受ける時期ですね。

評価を気にしたくなくても、どのような評価なのか気になるものですし、「同期と遅れをとっていないか」なども気になりだしてしまうと、辞めたいと感じる背景の多くは、周りからのプレッシャーと評価から生まれる気持ちの問題なのかもしれません。

2,3年目看護師に3つのアドバイス

1.周りからのプレッシャーや評価をプラスに捉える

2、3年目看護師が抱える環境や背景には周りからのプレッシャーや評価が関係していることがわかりました。

周りからの圧力や評価に対して、「ネガティブな部分しかない」と思っている人が多くいるのではないかと考えます。

しかし、必ずしもネガティブな部分だけではありません。

圧力と評価どちらにしても、評価する側の思いとしては「しっかりと根拠を持った看護ができる一人前の看護師になってほしい」という意味が込められていることが多いと思います。

たった1年の業務を終えた看護師に対して、誰も全てを完璧にこなせるとは思っていません。

また、そもそも誰もが完璧に看護を行うことは不可能でもあります。

そのため、どんなにプレッシャーをかけられても、どんなに厳しい評価をもらったとしても、真摯に受け止めて、どのように改善していけば良いのかと考えることが一番大切なことだと考えます。

評価する側は、誰も2、3年目看護師を悲しくさせるために、ましてや辞めさせるためだけに評価をしているわけではないことがほとんどだと思っています。

2、3年目看護師の将来のことを思って、評価や多少のプレッシャーをかけているのだとポジティブに思うことができれば、向上心も出てきて改善に向けて頑張れるのではないでしょうか?

上司からの評価やプレッシャーがあるということは、少なくとも気にかけてくれているという状況です。

もし、気にかけてくれずに期待もされていなかったら、何も言われることすらない状況にもなりえます。

辛い精神状況のなか、ポジティブに考えることは難しいことだとは思います。

ただ実際に、私も先輩から助言を受けたことで、より考えを深めるきっかけになりました。

周囲からの評価を真摯に受け止めて、自分の課題に向けて取り組み、改善するように努力したことで上司や先輩からの評価や関係は少しずつ良くなったと思います。

また、もう一つは「時間が解決してくれる」と言い聞かせながら働いていました。

何か一つでも、一人前になるということは辛い時間も大切であると考え、問題解決に向けての乗り越える強い精神力を培いました。

このような社会的なスキルとして、どんな場所でも応用できて、人としても看護師としても強くなることで、結果として自分にプラスに返ってくるのではないでしょうか。

2.上司や先輩に相談する

次に、評価をポジティブに受け止めていても改善の仕方がわからない…、そもそも何が原因なのかもわからず、どうしようもない状況にいる人も少なからずいると思います。

辞めたいと思う気持ちのなかで、現状を改善に向けて考えてみることができるか、できないかをまず考えてみましょう。

そこで、考えることができれば、自分の思うように改善に向けて努力していくことができるといいですね。

もし考えることができない場合であれば、上司や先輩から言われている何が理解できないのかをはっきりさせましょう。

そこからは、自分一人で考えても理解できていないものに対しては分からないだけなので、迷わずに上司や先輩へ直接伝えましょう。

分からないまま、どこへ向かっているのかも分からず、ただただ苦痛の評価を受けている人も多いと思います。

自分の時間も上司の時間も無駄になってしまうため、必ず何が分からないのかをしっかりと伝えて、教えてもらいましょう。

そのために上司や先輩、プリセプター、教育係が存在しているので伝えるのを迷う必要はありません。

また、評価される内容が分からない自体についてもネガティブに捉える必要はないです。

分からないものに対して分からないと思うことは普通のことですし、きっと上司からにとっても「分からない」と伝えてもらった方が指導の仕方がわかるため、上司にとっても良いことです。

迷ったり、悩んだりすることは必要ないので、自分の改善策を見つけるためにも一人前の看護師になるためにも分からないところをとことん、相談していきましょう。

上司はそう相談してくることを待っていると思いますので、勇気を出して相談してみましょう。

3.思い切って転職する

最後の手段として、転職としての選択肢を出しましたが、転職自体は決して悪いことではありません。

2、3年目看護師が辞めたいと思う環境や背景は人それぞれ。病院の教育方針もそれぞれ。

新人看護師を思う上司や先輩もそれぞれであり、一概に全ての職場が良い教育環境であるとは言い切れません。

そのため、転職を選択肢に入れることは間違いではありません。

転職活動前にやっておきたいこと

ですが、転職活動の前に確認しておくべきことがいくつかあるため、お伝えしていきますね。

まず、最初に所属する職場において、自分自身の問題に対して、上司と解決していける状況なのかどうかを見極めてください。

上司と解決していけない場合においては、職場自体の問題であり、自分自身の問題を一緒に解決してくれない状況にあると思うので転職をお勧めします。

ですが、その前に辞職する理由や次に転職する目標を必ず考えておかなければなりません。

深く考える必要はありませんが、自分自身の問題について必ず把握しておいてください。

それに対して、どのようにアプローチしていけばよいかを自分なりに考えて、転職先にこのようにステップを踏んで成長していきたいと思う気持ちを伝えてみることがよいでしょう。

そうすることで、必ず自分がどうしたいのか、職場を変えてまでどう成長していきたいかというところが伝わりますので考えておくようにしておきましょう。

さいごに

2、3年目看護師のなかで、辞めたいと思ったことはないと言う人は誰もいないと思います。

それほど、誰もが経験する辞めたいと思う環境や背景は辛いものでしかありません。

ですが、それを乗り越えることによって頼もしい看護師になれたり、ちゃんと根拠を持って看護ができる看護師になれたりと、辛い時期も必要な時期なのかもしれませんね。

指導してくれる上司や先輩の裏を読んでポジティブに捉えることができると、自ずと自分の言動や看護への捉え方も少しずつ変わってくるかと自身の経験からも思いますので、辞めたいと思った時は一度立ち止まって何がそうさせるのかを考えてみましょう。

村上生

看護師

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