第二新卒とは?定義・年齢・既卒との違いをキャリアコンサルタントが解説

厚生労働省が発表する有効求人倍率(季節調整値)は2018年5月にはついに44年ぶりの1.6倍台になり、高い水準での推移が続いています。

企業にとっては慢性的な人手不足が続いており、経営計画に影響を与えるほどに悩ましい状況になっています。

一方で転職希望者から見ると、転職の機会が増え続けている状態、つまり求人数が多い超売り手市場の状態と言えます。

昨今、第二新卒というカテゴリーが定着し、採用する企業側にとって重要な戦力だと考えられています。

そこで今回は、質問されることが多い第二新卒の定義や既卒との違いに関して解説をしたいと思います。

>>【第二新卒の転職】準備・面接対策・成功例〜キャリアコンサルタント解説

第二新卒の定義とは?

実は第二新卒の定義は明確にあるわけではありません。

一般的には、

1.新卒で就職後、3年程度の期間が経過してる方

2.25歳前後の方

上記の2つの条件のいずれかを満たしている方を指している、と言われています。

第二新卒という言葉が生まれた背景には諸説ありますが、私は以下の2つの事象を背景として、第二新卒という言葉が生まれたと考えています。

1.不景気時に新卒採用を控えたため、組織構成的に20代中盤前後の社員が必要となった。
2.中途採用を強化していく際に、即戦力の経験者の採用難易度が高いため、若くて経験が浅い層をターゲットとして採用活動を強化した。

いずれにしても、新卒と区別する、という言葉であることは間違いありません。

では、どのような観点で新卒と区別しているのでしょうか。

具体的には社会人としての基本的なマナー、仕事の進め方などの組織で働くことの理解を習得している、という観点で区別している、と言われています。

採用する企業の視点で考えると、新卒を採用した時には「社会人・組織人としての基本的なマナーやルールの理解」と「仕事の知識やスキルの習得」の2つの観点で教育や研修を行う必要があり、相応の育成コスト(金額・時間・人員)がかかります。

第二新卒者は、前者の育成コストを削減することができるので、採用する企業の視点で考えると「仕事の知識やスキルの習得」にのみコストをかけることができ、早期に戦力化することができる、という観点で新卒より採用するメリットがあると言われています。

以上のような第二新卒という言葉が生まれた背景を理解すると、第二新卒の転職希望者が転職活動において、成功するコツが見えてくると思います。

繰り返しになりますが、採用する企業が第二新卒の採用において期待することは「早期に戦力化する」ことです。

つまり、第二新卒の転職希望者の方は、職務経歴書や面接などで「早期に戦力化する」ことを証明できれば、採用の可能性が高まる、と言えます。

転職活動を始める際には、学生時代に学んだことや現職での経験を整理し、「早期に戦力化すること」をしっかりとアピールできるように準備をしておきましょう。

第二新卒と既卒との違いとは?

既卒の25歳前後と第二新卒の転職希望者の違いに関して聞かれることが多くあります。

端的に言うと「学校を卒業してから正社員としての経験があるかどうか」というのが区別する基準になります。

しかし、今はあまり違いが無くなってきている、と感じています。

以前は、既卒の転職希望者はフリーターとして何らかの仕事の経験を有していても、雇用形態が正社員ではないという理由だけで経験とみなされないなど、中途採用の選考では非常に厳しい扱いをされる時代が続いていました。

しかし、最近ではそのようなことはなくなってきていると感じています。

ご存知の通り、昨今は空前の人手不足です。

企業は人材の確保が喫緊の課題となっていますので、採用選考時に転職希望者の雇用形態が正社員かアルバイトか、などは比較的気にしなくなってきています。

それよりも中長期にわたり活躍できる人材か、早期に戦力化できる人材かという観点で応募者を選考するという状況になっています。

ただ、既卒の方には気を付けていただきたいことがあります。

それは新卒の就職活動時に、「なぜ正社員として就職しなかったのか」ということについて、かなり突っ込んだ質問をされるということです。

また、アルバイトなどでも何度か仕事を変えている方は、なぜ仕事を変えているのか、という質問も多く聞かれます。

このような質問は事前に整理をして準備をしておかないと答えるのが難しい質問ですので、しっかりと事前に準備をしておくことをおすすめします。

さいごに

今回は第二新卒という言葉の発生した背景から、言葉の定義、既卒者との違いについて解説をさせていただきました。

何事もそうですが、背景や理由を知ることで有効な対策を取れることが多くあります。

転職活動において採用する企業側は第二新卒や既卒の方に期待をしています。

第二新卒の方は社会人としてのベースができており、仕事をするということについてある程度の軌道修正ができていることが強みです。

今回のコラムを読んでいただいた方が、読まれたことによって何らかの気づきを得て、転職活動が成功されることを願っています。

>>【第二新卒の転職】準備・面接対策・成功例〜キャリアコンサルタント解説

鈴木祐美子

キャリアコンサルタント

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