第二新卒の転職…大手は無理?大手事務の求人はある?キャリアコンサルタントが解説

大手企業だからといって、いつ経営が傾くのかわからない時代になりましたが、事業のスケールが大きいことや、福利厚生面での好待遇は転職希望者にとっては魅力の一つでしょう。

そこで今回は、第二新卒における大手企業への転職に関して解説をさせていただきたいと思います。

>>【第二新卒の転職】準備・面接対策・成功例〜キャリアコンサルタント解説

大手は狭き門?データを見ると…

第二新卒で転職を考えている方から転職の相談を受ける際にご希望を伺うと、

「大手企業に転職したいです。」

「大手企業の事務系求人に転職したいです。」

と良く言われます。

大手企業の基準は人それぞれだと思いますし、いろいろな考え方がありますので、ここではあえて定義しませんが、新卒就活時だけではなく、転職活動をする第二新卒の方も大手志向なんだな、と感じます。

この「大手志向」に関して、まず、最初に以下のような事実をお伝えしたいと思います。

リクルートワークス研究所が2018年4月26日に2019年春卒業予定の大学生の求人倍率に関する報告を発表しました。

新卒の求人倍率を企業規模別に見ると、従業員数が5000人以上の企業では求人総数が前年比5.1%増の5万1400人だったのに対し、就職希望者は13万8000人で前年比11.8%増加し、求人倍率は前年比で0.02ポイント低い0.37倍だったそうです。

一方で、300人未満の中小企業では求人数が前年比8.8%増と大幅に増えたそうですが、就職希望者は前年比で29.2%減って、求人倍率は前年比3.46ポイント上昇の9.91倍となったそうです。

この事実をもう少し分かりやすくお伝えすると、従業員数が5000人以上の企業への就職を希望している方には、1人あたり0.37枚の求人しかありません。

つまり、採用する企業側が優位で採用される学生側が不利と言われる「買い手市場」です。学生にとっては選べる選択肢は少なく、合格難易度も高い非常に狭き門となっています。

一方で300人未満の中小企業への就職を希望している方にとっては、1人あたり9.91枚の求人があり、就職の機会や選択肢も豊富にある「超売り手市場」と言われる状態です。

これが世の中で言われている、就活生の大手志向、という事実です。

第二新卒の転職で大手は無理?

少し前置きが長くなりました。

この学生の「大手志向」の事実をベースに第二新卒の採用に関して、企業視点で考えてみたいと思います。

まず、企業の中途採用ニーズが発生する要因を考えてみたいと思います。

発生要因は、

①欠員補充

②年齢観点での組織構成の是正 

③経営計画に基づいた戦略的採用

の3つだと言われています。

大手企業は、新卒の採用においては応募者が殺到しており、計画人数の採用に困っていないと考える事ができます。

この事実から第二新卒の採用ニーズの発生要因を考えてみたいと思います。

中途採用ニーズの発生要因の①は、恐らく新卒の採用でまかなうため発生しにくいと考えられます。

また要員の②の発生も、毎年新卒の採用ができていると考えると発生しにくいと考えられます。

ただし、言葉は悪いですが、大手企業でも不人気業界は新卒採用に苦戦をしておりますので、この限りではありません。

このように考えていくと、発生要因の③経営計画に基づいた戦略的な採用、という要因で第二新卒の採用ニーズが発生しうると考えられます。

大手が第二新卒を採用したい理由は?

この「戦略的な採用」とはどのような採用でしょうか。

具体的には、企業の持続的な成長のために強化していきたい事業に必要な人材です。

・特定のスキルを保有した人材の増員
・社内に存在しない異能人材の採用

の2つのパターンが考えられます。

多くの企業ではデータサイエンティストや機械学習のエンジニアやWEBマーケティング、WEB系エンジニアなど先端技術を保有した人材のニーズがあります。

他にも、企業によっては営業職の採用などを実施することもあります。

考察が長くなってしまいましたが、第二新卒の方が大手に転職をすることは、無理ではありませんが、難易度が高いと考えています。

一般的なイメージで考えられる、第二新卒だから保有知識やスキルのレベルが高くなくても、もしくは未経験でも採用される、という事例は決して多くはありません。

「どうしても大手企業に転職したい」という第二新卒の方は、転職したいと考えている業界を研究したり、求人サイトなどで求人をたくさん見て、自己啓発やスキルの研鑽をしながら機会を窺うと良いと思います。

第二新卒の転職、大手事務の求人事情は?

大手企業の事務系求人は、特に難易度が高いと言えます。

大手企業では事務職の求人、つまりほとんどが管理部門の求人になると思いますが、管理部門への人員配置の数は多くない上に、継続的に経験を積むことが必要な職種が多いため、計画的に配属・育成をしています。

このような構造になっていますので、採用ニーズの発生の機会が他職種と比べて多くはありません。

また、ニーズがあったとしても、大手事務職の場合、経験者を求めているケースが非常に多いです。

したがって、第二新卒でも当該職種の経験があり、採用ニーズがあれば転職することが可能だと思いますが、経験がないと難易度が高いと言えます。

「大手=安定」とは限らない

今回は新卒の学生の志向をベースに、第二新卒の方の大手企業への転職の可能性について考えてみました。

今回の論点ではないので触れませんでしたが、私は「とにかく大手企業に転職したい」とおっしゃる方とは必ず、「なぜ大手企業でないとダメなのか」ということを一緒に考えてるようにしています。

多くの方は大手企業に対し安定を求めますが、時代の変化が激しい昨今では企業寿命は20年と言われており、大手=安定という構図は崩れかかっています。

大手企業に転職したいと考えている方は、「なぜ大手企業ではないとダメなのか」ということをまずは考えてみることをおすすめします。

さいごに

毎日うだるような暑さが続き、地域によっては気温も40℃を記録する日もでています。

このような異常気象の中、リクルートスーツに身を包んで就職活動をしていると思われる方を多く見かけます。

転職活動中の方もそうですが、体調管理に気を付けて、万全の体調で面接に臨んでいただきたいと思います。

体調不良で面接に臨むことができず、面接日時を再調整すると、他の候補者で決まってしまった、と機会を逃すことも多くあります。

就職や転職は縁とタイミングと良く言われます。

納得感高く就職・転職するためにも、体調管理にはくれぐれもお気を付けください。

みなさまの転職活動の成功を願っております。

>>【第二新卒の転職】準備・面接対策・成功例〜キャリアコンサルタント解説

鈴木祐美子

キャリアコンサルタント

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