転職したいけど志望動機が書けない…3つの対処法をキャリアコンサルタントが解説

転職の“きっかけ”をお聞きすると、友人や同僚、先輩の転職、であることが増えています。

周囲の近しい人が転職をして「楽しそうに仕事をしている」「給与が上がった」という話を聞いて「自分も!」と思うようです。

転職をした人たちに転職を勧められている、ということも起きています。

このように周囲の人の転職が“きっかけ”で転職を考える方は、面接のときに「志望動機」で悩みます。

そして、志望動機がどうにもこうにも思い浮かばず、悩み、苦しみ、最終的には、ほとんど準備もしないまま本番に臨み失敗する…ということがたくさん起きているのです。

転職の「きっかけ」は何ですか?

キャリアコンサルタントである私は転職相談を受ける際、必ず転職を考えた“きっかけ”を確認します。

人が何か行動を起こすときには必ず何かしらの“きっかけ”があるからです。

転職活動において、特に最近、この“きっかけ”が非常に大切だと改めて強く感じたことがありました。

それはある会社に転職した方が、1か月という短い期間でその会社を退職してしまったケースです。

その方が転職を考えた“きっかけ”は長時間労働が続き「家族との時間が取れないこと」でした。

しかし、年収が150万円も上がるという理由で、長時間労働を承知の上で、その会社に転職を考えていたのです。

その方は年収が上がるのであれば長時間労働は苦では無い、と転職をされたのですが、結果は案の定…というかたちでした。

転職の志望動機には構造がある

なぜ多くの転職希望者の方が「志望動機」に苦しみ、悩むのでしょうか。

私は、志望動機に誤ったイメージを持ち、”構造”を理解していないからだと感じています。

この志望動機の“構造”の理解をベースに、志望動機が書けない場合の3つの対処法をお伝えします。

転職の志望動機が書けないときの3つの対処法

志望動機が書けない時には、以下の3つのポイントに添って整理をしてみてください。

①転職理由を、“きっかけ”と“やりたいこと”に分けて考える
②志望動機を、転職理由と接続をさせる
③志望動機を、仕事軸と会社軸に分けて考える

これらの3つのポイントは、経験や人柄以外の理由で面接を不合格にする理由を企業(面接官)に実際にヒアリングし、その回答を分析・整理した結果、導き出しました。

企業(面接官)に聞いた面接不合格の理由とは?

・転職理由と志望動機に一貫性がない

・志望動機があいまい

(自社でなくても良さそう。なぜその仕事がしたいのか分からない。)

・転職理由が良く分からない

・転職して何をしたいのか良く分からない

・転職理由がネガティブすぎて、また同じことが起こりそう。

・他責性が強いと感じた

面接で不合格にする理由で多かったものは、上記の理由です。

いずれの理由も「採用しても長く働いてもらえるイメージが湧かない」という判断につながるとのことです。

「いくら経験や人柄が良くても、面接で不合格にすることがある」と回答された企業(面接官)が多くありましたので、志望動機はそれほどまでに重要なものだ、ということですよね。

それでは、上述した志望動機を考える際の3つのポイントを具体的に解説していきたいと思います。

①転職理由を、“きっかけ”と“やりたいこと”に分けて考える

転職理由=退社理由(きっかけ)+転職目的(やりたいこと)

転職理由を退社理由だと思っている方が多い、と感じています。

退社理由(きっかけ)はいわゆる本音だとお考えください。転職を考えるきっかけは大体ネガティブです。

ネガティブな理由を伝えられた面接官は、この人はまた同じような理由で転職するのではないか、と懸念します。

だからこそ、転職目的(やりたいこと)が大切になります。

転職目的を伝えることで、転職が前向きなものと感じることができ、面接官の印象も非常に良くなります。

この退社理由(きっかけ)は伝えても伝えなくても良いものだと考えています。

あまりにもネガティブなので伝えたくないな、と思われた場合は、転職目的(実現したいこと)のみをお伝えいただければと思います。

②志望動機を、転職理由と接続させる

先程、転職理由では転職目的(やりたいこと)が大切だとお伝えをしました。

この転職目的(やりたいこと)を志望動機に盛り込むことが大切です。

志望動機に盛り込むことで、転職理由と志望動機に一貫性が生まれます。

面接官が納得感を得られ、長く働いてくれる人材だと判断してくれると思います。

③志望動機を、仕事軸と会社軸に分けて考える

一般的に志望動機と言われると「会社に対する志望動機を伝える」と考えている方が多いと思いますが、それは非常に難しいことです。

「なぜその会社でなければならないのか」を明確に言える人は少なく、多くの人が、携わる仕事内容のみによって、転職先を選んでいます。

極論ですが「自分のやりたいことが実現できるのなら、どの会社でも良い」というのが多くの方の本音ではないでしょうか。

会社軸で志望動機を考える難しさが「志望動機が書けない!志望動機は難しい!」とさせている、大きな要因だと考えています。

それでは、志望動機はどのように考えれば良いのでしょうか。

仕事軸と会社軸の2つの観点で考えてみると良いと思います。

「仕事軸」から志望動機を書く

仕事軸は、単純に「仕事を選ぶ軸」と考えてください。仕事を選ぶ軸は転職目的(やりたいこと)と同義です。

「会社軸」から志望動機を書く

一番難しく、多くの人が頭を悩ませる部分がこの会社軸です。

会社軸については、自身の価値観と会社の価値観が合う部分を探して、伝えると良いと思います。

一致する価値観を探すには、求人票や会社のHPを熟読することが必要です。

「自分の考えや価値観と一致する場所が無いかな?」と考えながら読んでみてください。

もし、自分の価値観と一致する部分を探し出すことができなかった場合は、その会社を褒めることをオススメしています。

求人票や会社のHPには、自社が大切にしていることや他社より優れていることが書かれていることが多いです。

この点をピックアップして「そのような会社で働きたいと思ったからです」と伝えると良いと思います。

いずれにしても、求人票や会社のHPを熟読することが重要です。

目的を持って読めば、より多くの気づきを得られると思いますので、是非時間を作って読んでみてください。

さいごに

志望動機は考えることは、難しく悩ましい問題ですが、転職活動を成功させるためには避けては通れません。

しかし構造を理解し、自身の整理をすることができればそんなに難しい問題ではありません。

是非、志望動機を自分のモノとしていただき、転職活動を成功させてください。

鈴木祐美子

キャリアコンサルタント

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